片想いの牢獄で

漫画「片想いの牢獄で」のネタバレ結末まとめブログ。

プリンシパル(漫画)ネタバレ感想 いくえみ綾

いくえみ綾先生の漫画「プリンシパル」は、全7巻完結済みの作品で、今年2018年に実写映画化も決まっています。

内容は、ちょっとしたことで学校でハブられ、さらに母の再婚相手ともうまくいかずに、逃げるように札幌にいる本当のお父さんのもとに引っ越した女子高生・糸真の物語。

 

母子家庭のイケメン男子・和央に恋してしまう糸真。そして、和央の母と父と再婚して「ひとつ屋根の下」に・・・というときめき展開。

 

こちらではネタバレと感想をご案内します。

「プリンシパル」のあらすじ

 

東京で学校で村八分にされ、継父とも折り合いが悪く、札幌の父のもとに身を寄せた住友糸真。

近所に暮らす桜井和央と、その幼馴染でお金持ちの息子・弦と知り合い、交流を深める。

ふたりは学校でも大人気で、「ふたりに近づいた女はハブられる」と聞いてビビる糸真。

転校先の学校で平穏に暮らしたいと願う糸真は、離れようとしても、ふたりといる居心地の良さに離れられない。

やがて、糸真の父が和央の母に恋をしてアタックの末、再婚し、和央とひとつ屋根の下で暮らすことに。

友達になれた、と思っていた晴歌がじつは「村八分」の首謀者だったと知り・・・

 

幼馴染(男)が一番の恋のライバル?

 

和央に恋した糸真ですが、恋の最大のライバル?は和央の幼馴染である弦。

「ふたりの間にある歴史」に、引っ越してきたばかりの糸真は簡単に入る隙間はなく、ときおり疎外感を感じてしまうのも無理はありません。

 

弦が和央を大事にするのには理由があって、幼かったころにかわいらしかった和央のことを「病弱な女の子」だと思っていたから。

守ってあげなきゃ・・・という思いがつのり、「男」だとわかったあとでも刷り込み状態で和央に執着しつづける弦。

 

けれど、親同士の再婚で糸真と和央が「義理の姉弟」になり、一緒に暮らし始めたことで和央と弦の間に距離が生まれてしまいます。

さらに、弦は邪険にしながらも糸真のことを気に入って惹かれているようでもあるし、和央は和央で弦の姉・弓のことが昔から特別な存在で・・・と幾重にも絡まり合う気持ちが交差していきます。


「プリンシパル」の感想

 

いくえみ作品ならではの、独特な空気感あふれる作品。

いじめと継父とうまくいかないことが原因で転校してきた糸真が、北海道でもヒヤリとするような不穏な空気に巻き込まれそうになります。

 

あまり陰湿な子がいなくて、晴歌も結局はかぶっていた猫を捨てたら案外、面白い子だしドロドロ感がなくていいです。

糸真は姉弟となった和央と一気に距離を縮めていきますが、逆に「自分の一部」だったはずの和央が遠くにいっているような気持ちになった弦がちょっぴりかわいそうでした。

 

和央は貧乏な母子家庭だったせいで、ずっとお金持ちな弦に頼りっぱなしで引け目を感じずにはいられなかったという事情もあり、親の再婚でその問題が浮上してきた形です。弦と和央のふたりの絆の強さが、すごく素敵でした。


和央と弓の関係があきらかになると、糸真はまた宙ぶらりんな立場に。さみしくてつきあった金沢は本当に好きなひとじゃなくて、うまくいくはずもないですよね。

 

ラストはおさまるところにおさまって、よかったです。(というか、ホッとした)

絵もキレイだし、心にガツンと残ることばかりで、何度も何度も読み返したいお気に入りの作品になりました。

 

いくえみ綾作品のレビュー

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