片想いの牢獄で

漫画「片想いの牢獄で」のネタバレ結末まとめブログ。

漫画「の、ような。」ネタバレ感想 麻生海

長くつきあっている彼氏が突然つれてきた、両親を亡くしたばかりの兄弟――物書きをしているアラサー独身女性が、結婚もしていないのにいきなり子持ち!?暮らしを味わう疑似家族。

麻生海先生の漫画「の、ような。」は、血の繋がりも面倒を見る義務もない子供たちと同居することになった物書き・希夏帆の劇的な人生の変化と、独特な魅力ある「4人暮らし」を描いた作品です。

 

こちらではあらすじと感想をご案内します。


「の、ような。」のあらすじ

 

原稿の締切を前に、修羅場で睡眠不足がつづいていた高山 希夏帆のマンションに、彼氏であるアキトがいきなり2人の男の子を連れてきた。

事故で両親を失ったばかりの兄弟は、葬儀のあと親戚たちが「誰がこの子たちを引き取るのか」でもめ、見ていられなかったアキトが「一緒に暮らそう」と提案したからだった。

 

アキトは同居を提案したくせに、恋人である希夏帆の自宅で住まわせるつもりで、事前に了承すらなくやってきたのだ。

面食らったものの、希夏帆はひと目で状況を理解して、ふたりを受け入れた。

 

14歳の冬真、5歳の春陽は、両親を失ったばかりだというのにおとなしい、いい子だった。

 

大歓迎はしないものの、嫌なわけでもない。

希夏帆の兄弟に対する態度は、親切すぎず、冷たすぎず、淡々とした善意でふたりを包んだ。

 

行き場のない不安を抱えながらも、兄弟は少しずつ「4人暮らし」に慣れていく。

 

「の、ような。」の感想

 

希夏帆さんの、淡々とした親切と距離感に惹かれるお話。

普通、こういうシチュエーションって「ちょっと!いきなり相談もなしに親のいない子育ててくれって言われても困るよ!」と怒鳴るか、「なんてかわいそうに・・・これからはわたしたちを親だと思って頼ってね!」という善意が重すぎる対応になるか、だと思うんですよ。

 

でも、希夏帆さんはあくまで「自分はあなたたちの親ではない」でも、「君たちが困らないように、そこそこちゃんとする」という、非常に良いバランス感覚の持ち主。

 

きっと職業が「物書き」だから、繊細な人の心の機微がわかるし観察眼もあるので、思春期の子の心もうまくとらえられるのだと思います。

 

 

フラットに接しているからこそ、逆に気負わずにいられるし、兄弟たちも甘えすぎずに自分でできることは自分たちでやる、という自立心を保っています。

 

お兄ちゃんの冬真はまだ中学生だというにしっかりしていて、しかもイケメン。両親亡きあと、なんとかして弟を守ろうと精一杯がんばっているのが伝わっています。

弟の春陽くんも、素直でかわいい子。

 

これが、ギャーギャー泣いて暴れたりする子だったら、ちょっと悪夢かも・・・

 


結果オーライで、お互いに心地よい距離を保ちながら「疑似家族」として暮らしていく4人なんですが、希夏帆の彼氏のアキトの無茶振りを考えると希夏帆はよく受け入れたよなあ、と。

 

 

「この子たちは自分が引き取る!」と大見得を切っておいて、つれていったのは自分ちじゃなく彼女の家ってどーよ。

 

「希夏帆は断らないと思った」というのも、ズルイですよねー。まあ、いい人なんだろうけど。

 

 

しかも料理できないから、結局は希夏帆が仕事の合間にごはんづくりしてるし。自宅が仕事場の女性って、大変ですよね。

 

希夏帆自身は「結婚」をいやがっていて、アキトは結婚したい様子なのに、断り続けていたようで。

 

 

このふたりの関係は「事実婚」に近いものなのかな? 

 

結婚に縛られず、子供もいないからこそ「子供を面倒見る役割」がまわってきた、とある種「社会的な義務を果たす番がめぐってきた」としてとらえているあたり、希夏帆はすごいなあと思います。

 

 

「家族ではないけれども、家族のような」4人の関係。

まだ1巻なので、これからどうなっていくのかつづきが気になる作品ですよ〜!

 

  

 

 

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