片想いの牢獄で

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漫画「あなたのことはそれほど」5巻のネタバレ感想 いくえみ綾

有島の子供ができたかもしれない美都は「それでも育てる」という涼太にゾッとして、家を出てしまいました。

いくえみ綾先生の漫画「あなたのことはそれほど」5巻では、アパートを借りて「離婚」に踏み出そうとする美都と涼太の攻防、そして麗華との関係を必死で修復しようとする有島の姿が描かれています。


「あなたのことはそれほど」5巻のネタバレ

勘違いだった美都の妊娠騒動

せっかく安アパートに引っ越ししたものの、結局、有島は自分を選ばなかったことに絶望する美都。

初恋の人も、赤ちゃんにも「選ばれなかった自分」。

 

でも子供ができたのはただの勘違いで、本当に良かった、と胸をなでおろす。

美都を選んでくれたのは涼太だけだったのに、涼太からも「離婚届を郵送してくれたら出しておきます」とあっさり別れてもいいという連絡が来る。


妻の心を取り戻そうとする有島

「実家に戻ります」という書き置きだけを残して、去っていった妻をつなぎとめようとする有島だったが、麗華は「帰る気になれない」と冷たい。

自分が失いかけているものの大切さに気づいた有島は、なんとか帰ってきてほしいと訴えかけるが、無駄だった。

本当にダメかもしれない、と有島は落ち込む。

 

読めない男・涼太の怖さ

いつでも離婚を受け入れる、という涼太だったが、裏で香子と会っていた。

離婚届の証人になってほしい、という涼太の頼みでハンコを押す香子は、「明日、誕生日じゃないですか」と気づく。

これが彼女からのプレゼントだ、と笑う涼太に「怖い」と感じる香子。


涼太が最後に一度だけ、一緒に食事をしようと美都と屋台でおでんを食べながら、最後の会話を交わして「やりなおしたかったな」という言葉にほだされそうになる美都。

「あの人、少し怖い」という香子からのメールで、見せかけの優しさに落ちそうになった美都は、われを取り戻した。

 

「あなたのことはそれほど」5巻の感想

 

5巻、ちょっと短かったですね。

でも、美都の夫・涼太の温厚な顔の裏にある、ゾッとするような怖さが存分に出ているお話でした。

 

何があっても美都を手放そうとはしないその執着心は、ある意味美都が有島に執着している気持ちに似ていて、似たもの夫婦と言えます。

美都も涼太も、一歩間違えるとストーカーになっていただろうなあ、っていう雰囲気があって、好きな人がいたらその人しか見えない視野の狭さ、何がなんでも欲しがる子供じみた執着心が感じられます。見ていてどこか気持ち悪い。

 

実際、涼太は妻の携帯をこっそり覗き見して浮気を知り、ここぞというタイミングで美都を縛り付けるために浮気を知ったことをカミングアウトしたわけで。

愛情が深い、というよりも絶対に手放したくないお気に入りの人形、みたいな変な方向の愛に重たい空気が漂います。

 

一方、有島はただのお馬鹿な浮気夫ポジションで、あっちにフラフラ、こっちにフラフラした結果、妻に見捨てられてようやく失いたくないからと食い下がっている状況。

うーん、みっともないですよね・・・美都は結局のところ「趣味」で、遊び程度の存在。あっさり妻を選んでしまいました。

 

麗華に関して言えば、有島が自分のもとに戻ってくる自信がたぶんあって、実家へ出戻ったことで浮気夫への「お仕置きタイム」にしてるんじゃないのかなあと。

ただ、いくら涼しい顔はしていても夫に浮気されたことについては、世の多くの女性と同じく普通にはしていられないわけで、内心はやきもきしてたはずです。

 

いくえみ綾作品のレビュー 

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