ミツヤオミ先生の漫画「愛の修羅(分冊版)」2巻「生き地獄」のネタバレ感想です。
愛する人・貢と「義理の姉の婚約者」という最悪の形で再会をしたあかり。天上家での身分は、卑しい女の娘で召使い。
今回も義母・虹子から「ぞうきんの絞り汁ティー」を飲まされる、壮絶ないじめと虐待の地獄のお茶会が始まります。
「愛の修羅」2巻「生き地獄」のネタバレ
母の償いをするために産み落とされた娘
京子の婚約者として天上家に出入りするようになった貢だったが、あかりがなぜ「お手伝い」をしているのか不思議がる。
婚約してウキウキしている京子をよそ目に、母からいじめを受けるあかり。
京子は貢に、あかりは父がよその女の娘で裏切りの証であり、引き取ったのは「母親の罪を償うため」だと説明した。
ゾッとするようなあかりの環境に、貢は呆然とする。
地獄のぞうきん絞り汁ティー
虹子による、あかりとの「本日のお茶会」では、満面の笑みで搾りたての汚い「ぞうきん絞り汁ティー」が提供された。
「どうぞ召し上がれ」
特製の雑巾ティーよ、という虹子に無理やり飲まされて吐く、あかり。
地獄のお茶会は、今日も明日も、つづいていくのだ・・・
親の借金のために自分の愛と将来を売った貢
京子の手前、知らんぷりをしていた貢だったが、あかりを忘れてはいなかった。
だが、家には借金取りが押しかけて両親は「本当に金が手に入るのか」とそればかり。
両親のためにも、自分が天上家の娘と結婚しなければならない。
いくら、あかりを愛していたとしても・・・
あかりへの壮絶な虐待!手に手を取って逃げるふたり
両親を救うために京子と結婚する。そう決めていた貢だったが、虹子があかりを虐待するひどい現場を見てしまった。
あまりにむごい、その有様に愕然とする貢。
あかりが結婚式の前夜、屋上から身投げしようとしているのを見つけてしまい、貢はふたりで逃げる決心をして・・・
※つづきは本編でどうぞ!
2巻の感想
引き裂かれた貢とあかりの悲劇のロマンスよりも、正直なところ義理の母・虹子の創意工夫あふれる虐待っぷりに目を奪われます。
今回のスペシャルメニューは「ぞうきんの絞り汁ティー」で、和服の美人ママが目の前でこ汚い雑巾をぎゅーっと絞ってくれた、しぼりたてフレッシュなお味のティーが特徴です。(もちろん、オエー)
ここまでやると、半分ギャグに見えてきますよね・・・。
姉の京子は貢にゾッコンで、あかりがどんなひどい目にあっていてもアウトオブ眼中。ニコニコ顔で結婚式のことばかり考えて、貢が本当はどんな気持ちでいたのかまったく察しません。
貢は京子に愛情があるわけではなく、「金」のためにやむなく結婚するつもりで、自己犠牲でイヤイヤ一緒になるはずでしたが。
最後の最後で、あかりとふたりでランナウェイ。
虹子ママも実の娘の晴れ姿に、とてもいい笑顔でいましたが、あかりと貢が逃げたとなると鬼になりますよね、きっと。
愛の逃避行の行き着く先は・・・つづく。
3巻の感想