恋愛漫画の実力派・尾崎衣良先生のプチコミック短編掲載作品集「君は唇から毒を盛る」のネタバレ感想です。
収録作1話めとなる「日曜日の横恋慕」は、尽くし系の女の子・睦未(むつみ)が、いきなり彼氏のお隣さんから浮気を知らされ、告白されるお話です。
「君は唇から毒を盛る」1話めあらすじ
休日ごとに、3年つきあった彼氏である司の自宅へ行ってはだらしがない彼の部屋をキレイに片付け、掃除洗濯、おいしい料理でもてなしをしていた睦未。
睦未は彼が家庭的な女性が好きだと考え、「尽くす女」になっていた。
もう27歳で、そろそろ結婚してもいい年。
睦未にとって司は初めての彼氏で、「なんかいいよな、結婚ってこんな感じなのかな」と言われただけで舞い上がってしまう。
だが肝心の結婚話となるとかわされ、35くらいまで結婚はいい、とはぐらかされる。
そんなある日、彼氏の隣の部屋に住んでいる小倉が「アイツ、会社の子と浮気しているよ?」と話しかけてきた。
寝耳に水。で、信じがたい睦未だったが、小倉の言うとおりに彼氏は別の女性と浮気していた。
落ち込む睦未に、「俺とつきあって」と言う小倉。
司以外の人なんて考えたことない、と断る睦未に小倉はもっと軽く考えてしかえしに浮気してやればいいじゃん、とけしかけてきて・・・
1話めの感想
信じていた彼氏の浮気の事実を知らされ、突然、イケメンなお隣の若い男性から告白されてしまうヒロイン。
ドッキドキの展開ですよね〜! さすが尾崎衣良先生!という感じです。
尾崎衣良先生は人気作「深夜のダメ恋図鑑」「外面がいいにもほどがある」でもそうなんですが、恋愛の心理描写がすごくうまくて、どこまで男女の心の機微を理解しているんだろう、と読みながら感心してしまいました。
ヒロインの女の子・睦未は典型的な尽くし型の女性で、こういう女性に限って俺様で図々しい男性とくっついてしまい、いいようにこき使われてしまいます(笑)
彼氏の司はすごくズルい男で、母親か家政婦代わりに睦未をこき使い、遊ぶのは会社の若い女の子で、自分が35歳になったら便利な睦未と結婚してもいいなーくらいの野望を抱いていたようです。
小倉のおかげで目が覚めて、なんとかダメ男から逃げ切れた睦未。
ハラハラしましたが、結果オーライで幸せになれたので良かったなあ♡
収録作2話目ネタバレ